【関東国際高等高校】パワハラ・賞与未払い・教員に負担をかける学校の運営体制を改善してください

関東国際高等学校で教員をしている者です。前回に引き続き冬期賞与を不当に評価され不払いされた件と学校の運営体制の改善を求めて、2021年2月26日(金)に第二回団体交渉を行いました。

内容としては進捗はなく、すべて話したいことは話せず、こちらが聞いたことについてもほとんどまともな話し合いにならずに終わりました。
以下団体交渉の内容及びそれに関係する学校の異常な点を挙げています。

◆人事考課(賞与面)

(1) 賞与不払いの根拠を確認するために人事考課で使われる表を見せて欲しいと言った所、プライバシーの関係(?)で見せられないとされました。評価の客観性や公平性を確認しようにもできない状況です。

(2) 教員側に唯一知らされている査定の材料として「生徒カルテ」があります。これに関しては運用に関して数多くの問題があります。

➀そもそも書き方について具体的な説明がない
年度当初に「生徒に関して進路面、生活面、取得検定などを出来るだけ書いてください。」と口頭で言われるのみで書き方についての指示は書面等でも一切ありません。これについて確認したところ「新人でない教員に教える類いのものではない。」と回答されました。

まずわたしがこの学校に入ってから具体的な説明を受けたことはありません。また、担任を久しぶりにする者、初めてする者など学年団が更新する際に様々な人が入り混じることが私学では常です。査定に関係する重要な事項ならなおさら毎年年度始めにしっかり説明するべきではないのでしょうか。

➁ そもそも査定材料として適切か疑問な点もある
日々様々な分掌や部活動、授業準備、生活指導に追われているそれぞれの教員間で書く内容や文章に当然大きな差が出ます。この点で査定の材料としてフェアではないと感じます。

③ フィートバックはほとんどなし
上司に「不備がある」と言われますが、どのように書くかの具体的な指導もなく個人で面談形式で話合うこともないので改善のしようがありません。

④非効率、負担増加
日々の業務の中で生徒の情報を別の共有フォルダに打ち込むこともあります。その業務とやっていることが同じなので正直二度手間です。また情報を更新する際、またそれぞれ書き込まないといけないので古い情報が更新されてないというリスクも発生します。

◆学校の運営体制の杜撰さ

(1) 学校からある書類を配布し、回収を命じられましたがあまりにそのやり方が杜撰で現場教員は混乱しすぐには回収できないこともありました。「口頭でこの日まではできるだけ回収」とだけ口頭で言われ、分散登校の中登校日が限られている状況や、生徒がこない期間が長い、長欠や出席停止の生徒がいるなどの中、絶対に全員回収は不可能という状況でした。

多くの教員はそれでも努力しましたが、学校側は書面でも明示されていない期限、またいつの間にか設けられた期限に間に合わない者には後述する業務改善通知書を渡しました。

(2) 当たり前の話ですがなにか配布し、回収する際は期限を書面等で明示します。検定試験の申込などはそうやっています。そういった当たり前のことをしっかりやってください。

◆始末書

(1) 何かミスがあれば責任を取らせて始末書を書かせる、ということが関東国際高校のやり方です。問題の原因とか次回の予防策を普通は話合ってよりよい学校づくりをしていこう、となるはずですがそうはなりません。

(2)始末書を書かせることで、「緊張感を持ち二度と同じ行為を繰り返さないから一定の効果がある」と中間管理職はじめ、校長、副校長、法人といった学校上層部は本気で思っています。

(3)当然ですがこの始末書を書き、早めに提出することを指示されるので、時間が取られ他の業務が圧迫されます。そして、また何かミスがあれば始末書です。

(4) 始末書を3回以上書いたものについて改善の見込みがない者については学校側は解雇材料にできるといった趣旨が就業規則に書かれています。勿論法的には勝手に解雇はできないですが、よく知らない若手や新人の先生はこれによって常に精神的な不安を覚えます。

◆業務改善通知書

(1) 始末書と同じく当事者に何がミスで、どうして起きたかを具体的に説明することもなく一方的に「業務改善通知書」が出されます。また基本的に学校側は不備を認めることもなく運営の不備を棚に上げて現場教員に責任をなすりつけ、反省文のようなものを書かせます。

(2) この書類は見るもの(法人、上司)がOKを出すまで終われません。私も書いて提出するたびに「内容が人任せ、誠意が足りない。」など一蹴され合計9回も書きました。このシステムで本当に学校が良くなると学校側は考えているようです。

◆生徒のことを考えない授業の強制中断

関東国際高校は事実確認と称して、教員の授業を一方的に中断させて個室に呼び出します。中断させられた授業には代わりの教員があてがわれますが何も事前に打ち合わせなどしていないので自習状態になるのを監視してもらう程度になります。

呼び出す内容は本当にくだらないもので、生徒から集める書類の提出がなぜ遅れたか、というものです。緊急の案件でもないにも関わらず教員を呼び出すのはあまりに横暴です。結果的に授業の進度が当初の予定よりも遅くなり生徒への不利益もありました。

◆学校の労働体制について

関東国際高校は年間単位の変形労働時間制ですが2020年度は年間予定表がありませんでした。年間予定表が無いばかりか、来月の予定も前月中旬ごろにならないと出ない始末です。

現場の人がいくら求めても「月の予定が分かってから出さないと混乱するので確定してから出す」といったように前月の中旬くらいにならないと次の月の予定表が出ませんでした。これでは教員は予定が立てられないですし、変形労働時間制の運用の違法性が問われると考えられます。

◆終わりに

問題点を挙げましたが、わたし含め教員一同は学校側と協力して職務に励みたいだけなのです。日々の業務をしていく中で、理事長など法人、中間管理職の方々、現場教員が業務を遂行する中でそれぞれミスが出てきます。

それの再発防止をして互いにカバーし合う、そういった健全な体制を望んでいます。だから犯人捜しのように「誰が悪い」とか「誰に責任を取らせる」、「同じミスが起きないように指導(懲罰)をする」という発想はもういい加減止めにしませんか??そういったことを続けても組織として成長は無いですし、どんどん教員の離職に拍車がかかるだけです。誠意ある対応、行動を学校側には強く望みます。