【#科学技術学園】「挙式で休暇を取った事を理由に雇止め?」団体交渉をスタートしました!

科学技術学園で働く非正規教員のAさんが私学教員ユニオンに加入し、ハラスメント、残業代不払い、休憩未取得、不当労働行為等の改善のため団体交渉をスタートしました。

以下、Aさんからの団体交渉に至る経緯や想いです。ぜひ、お読みください。

◆私が団体交渉をしようと思った理由

私は1年更新の非常勤講師として働いていますが、今月末を持って一方的に契約を打ち切られます。

その理由として最初に告げられたのは「結婚式(自らの挙式)で休暇を取ったことが理由である」というもので、それを聞いた時は唖然としました。

そのような理由で契約を打ち切る事は社会通念上相当なのでしょうか。その発言によって私達家族も深く傷ついています。いわゆるハラスメント以外何物でもありません。

このようなハラスメントが横行する環境を放置していれば、その矛先はすぐにでも生徒に向かうでしょう。

このような状態を少しでも改善したいと思い、今回、私学教員ユニオンへ加入し学校に対して声を上げることにしました。

♦ハラスメント

私は自らの挙式のために、上司と相談したうえで、何日か休暇を取得しました。しかしながら、その事も理由に挙げられ、他の教員が自動的に契約が更新されていく中、私だけ
契約を打ち切られました。

冠婚葬祭で休む事を契約打ち切りの理由として挙げる事は「客観的に合理的な理由で、社会通念上相当である」
のでしょうか。もしも、この理由が正当となってしまえば、誰も結婚する事はできなくなってしまうでしょう。

しかも、就業規則において、慶弔休暇が制度としてあるにも関わらずこのような事を言ってきました。これは明らかにハラスメントでしょう。私は、この事を言われたせいで、精神的に傷つき、仕事のパフォーマンスが目に見える形で低下しました。今までしたことのないミスもするようになってしまいました。

明らかに「①優越的な関係を背景とした言動であって、(上司による言動)、②業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより(挙式というプライベートな事柄に介入しているので、いわゆるパワーハラスメントの類型でいう「個の侵害」)、③労働者の就業環境が害される」
といったパワーハラスメントの定義にそのまま当てはまると判断できると考えています。

このような、パワーハラスメントは、教員だけではなく、生徒・保護者にも行われてしまうことになりかねません。そうなれば、多くの人の人権が踏みにじられてしまうでしょう。

♦休憩未取得、残業代不払い

就業規則においては、休憩は12時~13時となっています。しかしながら、授業自体が、12時10分で終わったり、12時50分から始まる場合もあり、就業規則通りの休憩を取ることは不可能です。また、職員室にいる限り、生徒対応や電話応対の業務があり、事実上の待機時間となっています。

残業においても、定時は17時なのですが、業務が17時を過ぎることが多々あります。何よりも問題なのが、私達の職場は、印鑑を押す出勤簿しかなく、タイムカードのような客観的な方法で労働時間や休憩時間を把握していない事です。
労働安全衛生法第66条の8の3に「事業者は、第六十六条の八第一項又は前条第一項の規定による面接指導を実施するため、厚生労働省令で定める方法により、労働者(次条第一項に規定する者を除く。)の労働時間の状況を把握しなければならない。」
と記載されています。

画像
労働安全衛生法第66条の8の3

つまり、印鑑を押すだけの出勤簿では労働時間の把握はできず、法律違反と言えます。

♦不当労働行為


私が団交を始めた当初、同じ同僚教員に次のような内容の事を言われました。労働組合での権利行使を妨害する行為は、労働組合法違反の「不当労働行為」となります。

「あなたが訴えたせいで、学校は弁護士費用だけでも数百万の赤字である。あなたが訴えたせいで学校は大変な事になっている。こんな事していると、あなたはブラックリストになって他の私学やもしくは派遣会社に登録されて、再就職もできなくなるだろう。あなたはまだ若い。引き返すなら今の内だ。」

なぜ、同僚教員が私が労働組合に加入している事を知っているのでしょうか。それは直属の上司が職場においてばらしたからです。その結果、このような介入行為を受けることになりました。もしかしたら、扇動をしている可能性も考えられます。

教員・生徒・保護者全ての人々の人権が守られ、質の高い教育環境を実現するためには、教員が働きやすい環境の整備が必要です。皆様どうぞ応援よろしくお願いします。

◆労働相談や共に活動するボランティアの募集

職場で労働問題を抱えている方は以下の私たちの相談窓口まで電話・メールにてご相談ください。無料対応・秘密厳守で対応しています。ユニオンの仲間と一緒に違法・不当な状況に対して声を上げてみませんか?改善事例はたくさんあります。

また、私たちは一緒に教員の労働環境や学校の教育環境を変えたいという教員や学生のボランティアを募集しています。労働相談、団体交渉、社会発信などの活動は、組合メンバーとボランティアが一緒になって進めています。ボランティアを希望される方は、以下のメールまでご連絡ください。

電話番号:03-6804-7650
(平日17~21時/日祝13~17時 水曜・土曜休み)
メール:info@sougou-u.jp

https://note.com/embed/notes/n4e2a13f03662

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