【東海大浦安】団体交渉② タイムカードなし、不払い賃金発生の「働き方改革モデル校」

皆様、こんにちは。

私は東海大学付属浦安高等学校・中等部に非常勤講師として所属している者です。

本校は、自校のことを「働き方改革モデル校」などと宣いますが、私は、雇用で不当な取り扱いをされ、また残業代も支払われないため、今回は皆さまのお力をお借りし、団体行動をすることに致しました。

本記事は長くなってしまうので、交渉した5項目

1,労働時間について

2,休憩未取得

3,有給取得

4,未払い賃金

5,雇用の取り扱い

の内、今回は3,有給取得 4,未払い賃金 特に、給与・未払い賃金について記していきます。宜しくお願い致します。

◆有給取得

 有給休暇については、十分に取得てきていない状況がありました。取得方法等について説明された記憶が乏しいので、回答を求めました。すると、

「雇用契約時に説明を行っている」

ということでした。しかしながら、7月に有給休暇について質問をすると、事務長を含め管理職自身がその内容を理解していないようでした。説明を行っているというものがどの程度のものを指すのか分かりませんが、

「非常勤の皆さんも有給がありますからね。」

程度のものでは、説明とは言えないでしょう。

 私が初回の質問を終えてから、今年度の4月に非常勤講師へのメール連絡が送られています。これが説明をあまり詳しくしていないという証拠でしょう。5月には有給休暇を定期試験の際に取りやすくしたという旨のメール連絡が送られています。本来これは、毎年年度初めにするべきものです。

◆未払い賃金

 本校は「働き方改革モデル校」などと謳いますが、非常勤講師にだけは、タイムカードの導入がありません。勤怠管理は専任・特任のみ導入されていますが、それもタイムカード脇にある以下の掲示に勤怠時間は強く誘導されているように思います。実際、6時台に学校に来られる先生もいますが、タイムカードの打刻は7:50となっています。ですから、専任・特任はおろか、非常勤講師に残業という概念がありません。実態はこれよりも長い時間働いている非常勤講師も大勢いるでしょう。しかし、管理職は「授業に付随する業務が20分設定されており、それをもとに給与を支払っている」などと述べます。

 タイムカードを導入していない理由は、

「非常勤の先生たちは、コマ給で働いてもらっているので、1分単位の給与の支払いは、実態に沿わない。」

ということですが、どのような事業所であっても、使用者は労働者全員の勤務時間を把握しなければなりません。おそらく、タイムカードを導入しない理由は、労働時間を非常勤に把握され、残業代の請求をされることを恐れているのでしょう。教育現場の働き方改革は、他の職種に比べると遅れているように思いますが、法律さえも守らないこのやり方で、働き方改革について語るのは尚早でしょう。