【#国際学院】国からの是正勧告後も不誠実な対応を続ける国際学院中学高等学校

私たち私学教員ユニオンは、埼玉県北足立郡伊奈町にある国際学院中学校高等学校（以下、国際学院と表記）と２０２２年３月以来、残業代の支払いや休憩時間の取得などを求めて団体交渉を続けてきました。

　同校では、教員軽視の労働条件や学校運営が原因で大量に教員が退職し、教育の質にも問題が生じていました。そのことに心を痛めた２名の退職教員から始まった団体交渉には、現職の教員（当時）も合流し、改善を求めたのです。

　２０２２年６月、さいたま労働基準監督署から労働基準法違反の是正勧告が出されました。是正勧告は少なくとも①３６協定等の労使協定の締結にあたり、労働者代表者の選出が適正になされていなかったこと、②労働時間管理が適正になされていなかった。賃金台帳への労働時間未記入があったこと、③時間外労働および割増賃金の未払いがあったことの３点で、国際学院はコンプライアンス違反の事実を認めました。

　未払い賃金の支払いについては金額をめぐり労使間で意見の相違があったのですが、国際学院が労働基準監督署に未払い賃金の支払いの報告を早くしなければならないという事情を踏まえ、学校側の主張する金額だけ先に支払うことにユニオンは合意しました。
　その際、残りの額や新しく加入した在職教員の組合員の未払いについては引き続き交渉で解決すると約束しました。

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　実際に未払い賃金の一部が退職者２名に対し、１２月に支払われました。ところがその賃金の明細について学校からの説明がありませんでした。また、在職の教員の分の未払い賃金については計算案すら出そうとしませんでした。
　国際学院の態度は労働基準監督署に是正報告をして、それ以上国からとがめられないようになれば、改善を求めた教員のことなどどうでもいい、とでも言っているかのような不誠実な対応です。

　その後、複数回にわたり団体交渉を申し入れているのですが、団体交渉はいまだに実現していません。
　このままではまた再び、国際学院で複数の教員が退職し、その影響が生徒の教育にも出かねない状態であると私たちは危機感を持っています。
　
　国際学院は一刻も早く、コンプライアンスを重視する態度に改め、未払い賃金問題などを解決してください。

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