京華商業高校は「非正規教員の使い捨て」をやめてください!

私たち私学ユニオンへ、東京都文京区にある京華商業高校(http://www.keika-c.ed.jp/)の非正規教員2名が加入をし、不当な雇い止め、長時間労働、残業代不払いなどの問題について団体交渉を申し入れました。

団体交渉の申し入れに行くと、理事長は2名の話も聞かずに去っていき、校長は何の理由も言わないままに雇い止めを強行してきました。

専任教員(正社員)と同じ仕事をさせておきながら、1年更新の不安定な雇用でいつでも切れるようにして人を「雇用の調整弁」・モノのように都合よく扱うことは社会的に許されないことです。

コロコロと先生を辞めさせるのは、これまで信頼関係を築いてきた生徒や保護者の方へも大きな悪影響を与えます。

私たちはそのような京華商業高校の姿勢に強く抗議し、雇い止め撤回を求めて戦います。ぜひ、応援・ご支援をお願いいたします。

 

◆明確な理由も言わずに一方的な雇い止め

組合員は「有期専任」という1年更新の不安定な非正規雇用で働いていますが、「専任」(正規雇用)と同じく担任や部活といった学園の中心的業務を担っています

また、求人情報はもちろん、入社時、入社後にも、「専任への登用を前提として働いてもらっている」と何度も期待を持たされ続けてきました。しかし、今回、学園は組合員へ一方的に今年3月末での雇い止めを通告しました。

そのような学園の対応に組合員は納得できず、何度も雇い止めの理由を校長に問いましたが、校長は「総合的な判断だから」というだけで、具体的な理由を説明しませんでした。

また、今年1月11日に行った団体交渉の申し入れの際にも、「来年もよろしくお願いしますと声をかけてくれる生徒たちの気持ちを裏切れない、なぜこんな理不尽な目に遭わなければならないのか」と学園へ組合員は訴えましたが、理事長は「こんな突然の申し入れは受けられない」と話を聞かずに部屋を去って行き、校長は「弁護士へ確認をしないと雇い止めの理由は言えないが、これまで通り雇い止めはする」と雇い止めの理由も話さないままに、再度雇い止めを通告してきました(法律上、雇い止め理由を求められたら労働者へ回答をしなければなりません)。

 

◆長時間労働や残業代不払い

雇い止め以外に、学園内には長時間労働や残業代不払いの問題もありました。

①長時間労働・休憩未取得

組合員は、授業はもちろん、授業以外に以下のような幅広い業務を行なっており、長時間労働をしていた。

休憩時間も法律上は45分〜60分確保されなければならないが、それも取れていない。

  • 定時前業務(生徒からの資料提出の受け取り、生徒の呼び出し対応等)。
  • 授業準備、および授業準備に関わる教材研究。
  • 生徒対応(補習・受験指導・進路指導等)。
  • 保護者対応(電話・面談対応等)。
  • 業務に関わる会議・打ち合わせ等(行事等の検討会議等)。
  • 登校指導。
  • 入試事務(入試問題の作成や、採点、入試説明会への参加、学校周り等)。
  • 部活動指導(授業後及び休日等に、部活動で生徒を指導・監督)。
  • 昼休み業務(休憩時間を取らずに質問対応、呼び出し対応等)。
  • 定期テストの作成・採点及び成績処理。
  • 長期休暇中の講習と検定講習等。

 

②労働時間の不適切な管理

また、タイムカードなどによる労働時間の客観的な把握がなされておらず、出勤簿には、出勤しだかどうかのハンコを押すだけだった。そのため、実際の労働時間の記録が残っていない。

文部科学省や厚生労働省も労働時間の客観的把握を求めているが、京華商業高校はそれに反している(「勤務時間管理の現状と在り方について」http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/079/siryo/__icsFiles/afieldfile/2017/11/10/1398078_4.pdf)。

 

③残業代不払い

長時間労働をしても、労働時間の管理はなされず、残業代不払いの問題も生じている。

 

3、当事者の想い

①Aさん

私は自分の目の前にいる生徒たちに常に全力で向き合ってきました。時に生徒たち、部活の部員たちと、とことん話す場面もありました。その内容は生徒の学習のこと、学校生活のこと、家庭のことと多岐に渡ります。

その様な姿勢を生徒も見てくれていたのか、「先生、来年度はこうしたい」、「卒業までに◯◯を成し遂げたいから、先生も力貸して」と期待してくれる、嬉しい言葉をもらいます。

保護者の中にも、「先生、うちの子をどうか卒業まで宜しくお願いします」というように、信頼してもらえる言葉を聞いています。

その様な状況下で、突然校長から、「来年の採用はないと思ってくれ」と伝えられました。目の前が真っ白になり、一瞬何も考えられなくなりましたが、「私のどの様なところが、悪かったのでしょうか」という問いに明確な答えはありませんでした。

自身が子どもたちのために努力してきたつもりが、理由のない事実上の解雇通達をされてしまいました。私は先に述べた様な生徒や保護者からの期待を裏切りたくはありません。「先生、言ってくれたのに・・・」と思わせたくありません。

その為に最後まで闘うことを約束します。生徒の未来のために、そして教育の未来のために…。

②Bさん

 高校生のときイジメられ、辛かった私を救ってくれた先生を尊敬し、高校教員になりたいと決心しました。大学卒業後、私立の高校教員になりましたが、過去に3度も不当な雇い止めを経験致しました。

 その度に、最後のホームルームなどで生徒から「なんでもっと早く言ってくれなかったんですか?」と泣きながら花束を渡されましたが、私はその生徒らの顔を忘れることは出来ません。

 今回、「有期専任」として採用され、専任になる事が前提ということで、「今度こそは正規の教員になれる」という思いが強く、これまで以上に精一杯頑張らせて頂きました。

 途中、ストレスで胃に穴があきながらも、「専任にさせてもらえなかったらどうしよう」という気持ちから、休み時間に血を吐きながら仕事をしたこともありました。

 部活の顧問も複数掛け持ちし、自分なりに頑張って指導に当たりました。初めて受け持つことが出来た担任指導も、生徒全員と毎日面談をし、四苦八苦しながら、おこがましいながらも生徒や保護者から信頼を得られてきたのではないかと自負しております。

 真剣に向き合ってきた生徒たちと、こういった形でまた別れてしまうことにはどうしても納得がいきません。また、これまで経験してきたことからも、別の私立学校でも似たような現状があることにどうしても納得がいきません。私たちが生徒のために真剣に働ける場を提供して下さい。

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