正則学園高校の教員が労働組合へ加入!早朝理事長挨拶もストライキ!

本日、長年、長時間労働、残業代不払い、非常勤講師の低待遇など様々な問題を抱えた正則学園高校(http://www.seisokugakuen.ac.jp/index.php)の教員が、私たち「私学ユニオン」(http://shigaku-u.jp/)に加入し、労働環境改善のために団体交渉を申し入れました。正則学園高校は、東京都千代田区にある1896年創立の私立高校です。

また、同時に、明日以降、朝6時半頃から強制されている理事長への早朝挨拶に対して、ストライキも通知しました。

この戦いは、私立学校はもちろん、類似する問題を抱える公立教員を含めた教員業界全体への大きな影響を与える戦いとなリます。ぜひ、ご支援・ご注目をお願い致します。

 

1、声をあげた教員たちの想い

正則学園の教員たちは、以下のような想いから、今回、組合に加入し団体交渉による労働環境の改善を決意しました。ぜひ、生徒や保護者の方はじめ多くの方にご覧いただけたら幸いです。

 

我が校の教員は、専任・非常勤ともに先の見えない不安の中で働いています。

学校は、この国の未来を担う若者たちを教育する場です。

それにもかかわらず、学校が違法・不当な行為を重ねていては、生徒にも良い影響を与えません。

その上、教員は疲弊し、なんとか日々の業務をこなしている状態です。

このような現状が、望ましいはずがありません。

この学校をより良くしていきたい。

その一心で、私たちは声を上げることにしました。

 

2、正則学園高校の労働問題

(1)過労死水準の長時間労働

厚生労働省の過労死認定基準である月80時間を超える長時間労働を多くの教員が行なっています。朝6時半頃~夜9時頃まで休憩もなく働き、1日の労働時間は約14時間半にも及ぶため、帰宅時間が終電間際になる教員もいる状況です。これまで過重労働により、体調不良、入院をした教員もおり、中には過労死が疑われる方もいました。

その原因は、授業以外の業務が膨大にあることですが、まとめるとおおよそ以下のようなものになり、業務範囲に際限がありません。

①毎朝の理事長への挨拶(詳細は後述)。

②授業準備、および授業準備に関わる教材研究。

③生徒対応(補習・受験指導・進路指導等)。

④保護者対応(電話・面談対応等)。

⑤業務に関わる会議・打ち合わせ等(行事等の検討会議等)。

⑥登校指導。

⑦入試事務(入試問題の作成や、採点、入試説明会への参加、学校周り等)。

⑧部活動指導(授業後及び休日等に、部活動で生徒を指導・監督)。

⑨昼休み業務(休憩時間を取らずに質問対応、呼び出し対応等)。

⑩定期テストの作成・採点及び成績処理。

⑪長期休暇中の講習と赤点補習。

⑫定時前業務(生徒からの資料提出の受け取り、生徒の呼び出し対応等)。

⑬事務作業(授業料の徴収・連絡、貢納金の徴収・連絡等)

⑭その他年間行事に関わる業務(式典、保護者との宴会、納涼会、新年会、役員会等)

(2)残業代不払い

以上のような多大な業務に対して、残業代は適切に支払われていません。また、出勤は実際の労働時間でタイムカードを打刻できるが、退勤は、一定の時間で事務職員に勝手に打刻されてしまい、実際の労働時間で打刻ができません。

(3)労働条件の不利益変更

教員らの正式な同意もないまま、一方的に定期昇給が停止され、ボーナスも減額された状態です。

(4)非常勤の低待遇

学校の経営陣は専任教諭の退職にあたって専任教諭を補充せず、非正規雇用の非常勤講師を増やしています。非常勤講師は授業時間1コマに対して約2000円が支払われるだけで、授業以外の授業準備・教材研究、試験作成・採点、講習などを行い1日8時間・週40時間近く働いています、しかし、それらの授業外業務に対しては賃金が払われず、社会保険にも加入できていません。月の手取りは15万円程度であり、これでは生活もままならず、契約が1年更新のため将来も見えない状況です。

 

3、理事長への朝6時半からの早朝挨拶をストライキ!

以上のように問題が山積している職場でしたが、その中でも教員らが特に許せないことは、法律が守られない、正当な評価や対価が無いことに加え、毎朝6時半から始まる理事長への挨拶の慣行です。それは数十人の教職員全員が理事長室の前の廊下に一列に並び、一人ひとり理事長に挨拶をするという「儀式」である。もしこの早朝の儀式がなければ、授業準備・教材研究や、生徒に向き合ったり、自分の体を休めるなど、様々なことに時間を使えます。この無益なサービス労働の強要に対して、組合員は我慢の限界に来ています。

こうした経緯から、教員らは理事長への早朝挨拶儀式をストライキすることを決意しました。教員は、早朝挨拶儀式ではなく、生徒のために時間を使いたいのです。教員は、学校の民主化・健全化をし、理事長の利益のためではなく、生徒の教育のための学校作りを目指しています。

 

4、同様の環境で働く私学教員の方は、ぜひ、労働相談を!

私学教員ユニオンでは、全国から労働相談を受け付けています。小さな疑問でも構いません。お気軽にご相談ください。

専門の相談員が職場での状況をお伺いし、ご相談いただいた方のご意向にそって、労働法に基づいたアドバイスや改善に向けたサポートをいたします。相談は無料、相談内容は秘密厳守いたします。
組合に加入されていない方でも、ご相談は可能です。本人だけでなく、友人や同僚、両親やパートナーからの相談も受け付けています。

電話相談

TEL:03-6804-7650(受付:平日17~21時/土日祝13~17時 水曜定休日)

【ご注意ください】
勤務先の固定電話、業務用の携帯電話からのご連絡はお控えください。相談員からの折り返しの電話連絡や通信履歴等から、労働相談をしたことが勤務先へ漏れる可能性があります。
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