【文理開成】8/26 労基署からの是正勧告について、厚労省で記者会見を行いました!

(厚労省記者クラブでの会見の様子)

8/26に、厚生労働省記者クラブにて、文理開成高校に対して出された、木更津労働基準監督署からの是正勧告について、組合員3名で報告の記者会見を行いました。

今回の記事では、記者会見の内容を共有したいと思います。

多くの私学にも当てはまる、残業代不払い・雇用契約書を渡さないという問題について、行政機関から違法の判断がなされました。

同様の問題を抱えて悩まれている方は、ぜひ、お気軽にご相談ください。

一緒に改善をしていきましょう!

◆木更津労基署からの是正勧告の内容 

①残業代不払い(労働基準法37条違反)

明らかに1日8時間・週40時間を超えた残業があると思われるので、調査し、その分を支払うよう勧告が出ました。

②雇用契約書を書面にて交付していない(労働基準法15条違反)

非常勤講師1名に対して、雇用契約書の書面交付等による労働条件の明示がなされていなかったので、するよう勧告が出ました。

 

◆長時間労働、休憩未取得、残業代不払いの実情(常勤講師)

文理開成高校の常勤教員(Aさん・Bさん)は、授業以外に以下のような幅広い業務を行なうことで、長時間労働に陥っています。特に、部活動や寮の管理は教員たちの大きな負担となっており、土日含め24時間気が休まる時間がありませんでした。

また、休憩時間も法律上は45分〜60分確保されなければならないですが、十分に取れていません。そして、それに対する残業代も適切に払われていません。

さらに、根本的な問題として、文理開成高校では、タイムカード等での労働時間の管理が客観的になされていません。朝、各教員が「出勤簿」に判子を押すだけというずさんな状況でした。残業時間は、最大で月177時間ほど(厚労省の過労死認定基準が月80時間なのでその2倍ほど)でした。残業代未払いの額は、年間で約250万円ほどになります(組合計算)が支払われず、これだけ働いても月の総支給額が約22万円ほどで、手取りだと約18万円であった。

 

【授業外業務一覧】

①定時前業務(生徒からの資料提出の受け取り、生徒の呼び出し対応等)。

②授業準備、および授業準備に関わる教材研究。

③生徒対応(補習・受験指導・進路指導等)。

④保護者対応(電話・面談対応等)。

⑤業務に関わる会議・打ち合わせ等(行事等の検討会議等)。

⑥登校指導。

⑦入試事務(入試問題の作成や採点、入試説明会への参加、学校周り等)。

⑧部活動指導(授業後及び休日等に、部活動で生徒を指導・監督)。

⑨昼休み業務(休憩時間を取らずに質問対応、呼び出し対応等)。

⑩定期テストの作成・採点及び成績処理。

⑪長期休暇中の講習と検定講習等。

⑫寮の管理。

⑬雑用(廃品回収を出しに行く等)。

⑭夜からの「経営会議」。

 

【常勤講師の典型的な1日の流れ】

7時:朝点呼・ボイラー点火

8時:出勤・朝の打ち合わせ

8時30分:寮生の送り出し・施錠

学校での勤務

空きコマ時は寮内の清掃等の業務

16時:寮解錠・寮生食事の有無を確認

学校に戻り授業準備・分掌の仕事(部活動も含む)

21時:施錠・夜の点呼

寮内清掃、管理職への活動報告メールの作成・送付等

22時:寮消灯・ボイラー消火

イレギュラーで寮内、寮外の警備巡回等。

※この他、部活動は、土日も実施。

 

◆労働条件明示義務違反他(非常勤講師)

非常勤講師のCさんは、入社時に書面で交付されてなければならない雇用契約書を渡されませんでした。また、昨年度まで週8コマの授業を受け持っていましたが、今年度、一方的に授業数を削減されました。 しかも、今年の年明けから複数回、今年度の担当コマ数の増加について相談をしていたにも関わらず、何の相談もなく強行され、生活困窮に陥ってしまいました。

そのほか、授業準備やテスト作成、採点業務、採点処理等の様々な授業外業務についての対価も、授業に対する賃金しか支払われていないため、不払いとなっていました。

 

◆組合員のコメント

1、Aさん

文理開成高校では校務分掌を数多く担っていました。学級担任と学年主任などです。学年主任は年度当初は別の教員が務めていましたが、年度途中で退職をしたため、私が学年主任をしていました。また、部活動、寮の管理、体育祭や文化祭等の生徒会行事の企画運営、学校ホームページや公式Facebookの更新もしていました。これだけの業務をこなしていたので、残業時間も毎月100時間ほど、ある月は170時間ほどの残業をしました。

寮の管理は寮に住み込みで行っていたので、24時間気が休まることはありませんでした。深夜に問題行動が起きれば生徒指導、体調を崩した寮生がいれば救急病院への引率をしなくてはならず、ほとんど睡眠がとれない日もありました。寮の管理に関しては、校長からも「寮は学校において非常に大事な役割を果たすものだ、しっかりやってくれ」と言われました。寮の規則は校長が自ら文を作成し、「このルールを守らない寮生には厳しくしろ」という指示が出ていました。

部活動では、校長より、「生徒募集に繋がるから、部活動に力を入れるように」と、部活動に関しても指示が出ていました。

ところが、団体交渉の場で学校側は「具体的な指示を出していないので寮と部活動は業務ではない」と答弁をしました。

木更津労働基準監督署は、「寮の管理と部活動が業務ではないという主張は認められない」と話していました。しかし、学校側は前述の通り、寮と部活動は業務ではないという姿勢を崩しません。

校長は反省の色がなく、責任を果たさずに校長を辞任する意向です。教職員の失敗を責め、教職員のことを馬鹿にする発言を繰り返しておきながら、すぐに逃げるというのは許せません。教職員にとっての労働環境を整えることが理事長兼校長がするべきことであり、生徒の教育環境にも良い影響を与えるはずです。

 

2、Bさん

木更津労働基準監督署からは、労働基準法37条違反、残業代不払いに対して是正勧告が出されましたが、未だに改善されていません。

文理開成高校は深刻な教員不足のため、1人あたりの業務量は非常に過酷です。私が入社した直後には、同期の同じ教科の教員が相次いで学校を去り、常勤講師で残ったのが私1人という状況がありました。そのため代わりの教員が入ってくるまでの1学期間においては、全ての学年、組の授業を私が担当した事もありました。膨大な授業準備と分掌業務、そして寮監督としての深夜に及ぶ寮の管理は言わずもがな過酷そのもので、明日が来ることにすら絶望と恐怖を覚えていました。

この状況に理解を示し、手を差し伸べてくださった管理職もいましたが、校長からは何の弁解も無く、当時の元副校長からは、「俺が若いときはもっとキツかった。」「そのぐらいで泣き言言うな。」と私を跳ね除け、相談にも乗ってくれませんでした。もちろん私が時間外に働いた分の賃金が払われる事はなく、鈴木淳校長からは「具体的に頼んだ訳ではないから業務には該当しない。」と団体交渉の場で発言がありました。

疲弊した教師達が毎年退職し、その都度新しい「犠牲者」が採用されてくるのは、もはや文理開成高校の当たり前です。私の様な、寝る時間を削らざるを得ない程の長時間労働に直面している職員が今でもいます。学校に対してはこの事態に真摯に向き合い、長時間労働と時間外勤務賃金の不払いという問題解決に向けた改善を強く求めます。

 

3、Cさん

木更津労働基準監督署から文理開成高校に対し、労働基準法第15条でも是正勧告が出されました。

私は昨年9月に非常勤講師として採用されましたが、労働契約書や雇用条件通知書は一切交付されませんでした。また、授業準備や定期考査の問題作成、採点についてはすべて時間外労働となっており手当も何も出ません。そのため、考査前後では最低賃金以下で働いている日もあります。

また、今年の4月11日に何の断りもなく勝手に担当授業数を減らされました。授業開始日までに協議の場を設けるよう要請いたしましたが一切聞き入れてくれませんでした。百歩譲って担当授業数を減らすなら前年度中に伝えるべきではないでしょうか。4月の半ばにそのようなことを伝えてくるなんて非常識極まりないです。私は強い憤りを感じたと共に心の底から呆れかえってしまいました。のちに団体交渉の場で、このような事態になった理由として、脅迫の疑いで有罪判決を受けた前副校長の問題への対応に追われてしまったことが原因だと伝えられました。

文理開成高校は常勤講師に対して長時間労働や残業代の未払いを強いて、非常勤講師には雇用の基本となる労働契約書すら発行しないという非常に杜撰な労務管理が行われている職場です。そのため、早々に見切りをつけ退職される方が多く、先生がしょっちゅう変わり、学校現場としては異常としか言いようがありません。

学校運営の基礎となる現場の教職員に対しこの有り様ですから、生徒に対してまともな教育を施せる訳がありません。現に、一部の生徒は学校に対して期待を寄せず、不信感さえ抱いております。

私は学校の労働環境がしっかり整えられることは、良い教育環境を作り出すことに直結すると考えております。今回の件を受けて文理開成高校が誠実な対応をし、教員も生徒も誰もが幸せになれる学校に生まれ変わることを切に願ってやみません。

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