文理開成高校は、過労死レベルの長時間労働、理事長による「バカ、アホ、マヌケ」などの暴言・パワハラ等を改善してください!
先日、千葉県鴨川にある「文理開成高校」(https://www.bunri-kaisei.ed.jp/)の非正規教員2名が私学教員ユニオンに加入し、過労死レベルの長時間労働、鈴木淳理事長兼校長(https://www.bunri-kaisei.ed.jp/message.html)による「バカ、アホ、マヌケ」などの暴言・パワハラ、残業代不払い等の問題について、改善を求めて団体交渉を申し入れました。
皆さん、ぜひご支援・ご協力をお願いいたします!
◆当事者たちの想い
1、Aさん
私がこの学校に勤める1つの要因となったのは、この鴨川という土地で、「留学生を多く取り入れた今までにないグローバル校として学校教育を先導し、日本の未来を創造する」という考えに共感を得たからでした。その目標の実現のため、すべて生徒のために時間を過ごしてきました。
日中は教師として教科及び生徒指導をし、夜は寮監督者として夜遅くまで生徒と進路相談をし、生徒の身を守るために日を跨いで寮を警備した事もありました。そして生徒も、「私が卒業するまで学校にいてね」や「いつも相談に乗ってくれてありがとう」などの言葉をかけてくれるようになり、自分のしてきた事が間違っていなかったと実感する事ができました。
しかし、労働問題が原因で毎年教員が退職してしまう問題や、 管理職が1日中誰もいないために、現場で起きた事を解決するために膨大な時間を要する事が日常的に多発したり、管理職側の一方的な都合による会議の延期や時間的拘束などにより、私達教職員の仕事量、労働時間、ストレスは、常に限界を超えてきました。
この学校ではその他にも、職員に対して行われる一部管理職からの生徒の前での暴言、職員の勤務時間の管理を一切していないなど、職場としての学校のあるべき姿から乖離した現状があります。これが継続する事による、現在勤務されている教職員と着任して来られる方々への繰り返される冷遇や、希望を持って入学してくる新入生を大人の事情で裏切るような事は許されるべきではありませんので、今回ユニオンに加入し改善を決意しました。
2、Bさん
文理開成高校は、過酷な長時間労働がある上に、ボーナスなし、残業代なし、その他一切の手当てがつかない学校です。
また、校長のパワハラがひどいです。校長は、週に2、3回しか来校しないため、職員の朝の打ち合わせにもほとんど出席しませんが、出席した日は最悪です。学校とはほとんど関係のない話を延々し続け、始業のチャイムが鳴ってもお構いなし、「生徒ファースト」という言葉をよく使う割には自分のことを話し続けます。結局、朝のホームルームに先生が10分以上遅れることは当たり前で、生徒にも朝は「おはよう」から始まりたいのに、「ごめん」から始まります。
校長の「これができなければクビだ」「お前はバカか?アホか?マヌケか?」といった発言は何度聞いたかわかりません。「給料を払っているのは誰だと思っているんだ?俺だろうが!」という言葉で教職員を抑え込むやり方には教職員全員がため息をついています。
中学校の先生からは「あの校長がいるからうちの生徒は預けられないな」とも言われている学校です。当然です。中学校の先生に対しては自分の自慢話や世界経済の話などを一方的にします。
校長は時間を基本的に守らないので、職員会議に30分以上遅れてくる、または来られないから別日に職員会議を行う、始業式や終業式に遅れてくるということは度々のことで、生徒も校長に対しては不信感を抱いています。
このような状況では、教員が退職をしたくなるのも当然で、2、3年でほとんどの先生は退職します。
今年度の入試倍率は0.19倍という低さ。この数字の責任を部下に押し付ける校長。「俺はすごいんだ」と豪語する前に、やるべきことがあるのではないでしょうか。
教員にとっても、生徒にとってもより良い学校になるために、団体交渉で戦っていきたいです。
◆文理開成高校の労働問題
1、長時間労働
(1)教員たちは、以下の授業以外に、以下のような多様な業務を行って長時間労働に陥っています。特に、寮の管理は教員たちの大きな負担となっており、24時間気が休まる時間がありません。
①定時前業務(生徒からの資料提出の受け取り、生徒の呼び出し対応等)。
②授業準備、および授業準備に関わる教材研究。
③生徒対応(補習・受験指導・進路指導等)。
④保護者対応(電話・面談対応等)。
⑤業務に関わる会議・打ち合わせ等(行事等の検討会議等)。
⑥登校指導。
⑦入試事務(入試問題の作成や採点、入試説明会への参加、学校周り等)。
⑧部活動指導(授業後及び休日等に、部活動で生徒を指導・監督)。
⑨昼休み業務(休憩時間を取らずに質問対応、呼び出し対応等)。
⑩定期テストの作成・採点及び成績処理。
⑪長期休暇中の講習と検定講習等。
⑫寮の管理。
⑬雑用(廃品回収を出しに行く等)。
⑭夜からの「経営会議」。
(2)厚生労働省の過労死認定基準(月80時間残業)に近い長時間労働をしている人がいるので、改善し、今後は、早出・残業・休日の労働の合計時間を月45時間以内としてください。
(3)客観的な労働時間の把握のために、文科省・厚労省も義務化しているので速やかにタイムカードを導入してください。
2、休憩未取得
法定通り、休憩を1日1時間ないし45分、自由時間として取得できる環境を整備してください。
3、未払い賃金
過去2年間分遡って、休憩未取得分、早出・残業及び休日出勤分の未払い賃金を法律通り1分単位で支払うとともに、今後改善してください。
4、パワーハラスメント
理事長や管理職からの暴言等のパワハラが学内に蔓延しているので、事実関係を認めるとともに、今後改善をしてください。例えば、理事長からは、「バカ、アホ、マヌケ、地獄へ落ちろ」などと暴言を吐かれることがありました。パワハラは人権侵害です。
5、求人情報や採用過程での説明と実際の労働条件の違い
求人情報や採用過程での説明と実際の労働条件の違いが顕著なので、改善してください。嘘の条件で人を集めることをやめてください。
◆同様の問題で悩んでいる方はいませんか?
私学業界では、長時間労働、残業代不払い、パワハラ等の問題を抱えた学校が少なくありません。
教員の雇用の安定なくして、生徒へ良い教育ができるはずがありません。
私学教員ユニオンでは無料労働相談を行なっていますので、お気軽にご相談ください。