【京華商業高校】担当学年生徒の86%が雇い止め撤回を学校に要請しました!学校は「全く何も感じない。返す。」と冷淡な態度

 

 

 

◆「先生に来年もいてほしい」生徒が非正規教員の雇い止め撤回署名を学校に提出

現在、京華商業高校で働いている非正規教員2名が年度末での不当な雇い止めの撤回を求めて学校側と団体交渉を行っています。しかし、学園側は全く雇い止めの撤回に応じません。

 

これまで、京華商業の不当な雇い止め問題は、様々な報道機関に取り上げられ、Yahoo!サイトの記事にもなりました。それは学内の教員だけでなく、生徒や保護者にも話題となっていました。

 

そのような中、今回の問題を知った生徒が、雇い止めを通知されている先生に来年度もいてほしいという想いを理事長・校長宛の「署名」という形にして、組合員の教員へ渡してくれました。直接生徒から理事長や校長へ提出するのは躊躇があるので、組合員の教員へ渡すことにしたといいます。

 

この署名には、二人が昨年と今年担任を務めた学年の「86%」もの生徒が署名しました。

 

雇い止めになった二人の非正規教員は、担任や部活の顧問をやっていました。その中で二人と生徒たちとの間で、かけがえのない絆が生まれていました。大切な二人の先生が学校と雇い止めをめぐって闘っているということを知った生徒は居ても立っても居られなかったのだと思います。

 

本当にうれしいことでした。そして、ありがたい限りです。この思いを何としても学校に届けなければ、と思いました。

 

生徒も私たち教員も雇い止めを望んでいないのに、なぜ学校はそれを受け止めようとしないのかと憤りを禁じえません。

 

◆「生徒が書いているかわからない」「こんな難しい生徒がつくれるはずがない」 生徒の気持ちを冷淡に踏みにじる、学校運営者たち.....

 

しかし、この署名を団体交渉にて学校側へ渡したところ、学校側は生徒の力を軽視するとともに真剣に署名を受け取りませんでした。

 

「全く何も感じない。返す。」

「生徒が書いているかわからない。」

「生徒を巻き込んだ。」

「こんな難しい書面を生徒が作れるはずがない。」

「自主的に作ったと見えない。」

「この場に出すのは失礼。」

「署名に対する評価はゼロ。」

「雇い止めの結論は変わらない」

「署名を集めた生徒へは学校の判断だからとだけ伝えたらいい」

 

生徒たちが一生懸命に集めた署名に対し、こんな冷淡な態度をとれるなんて、同じ教育者として信じられません。いうまでもなく、私たちが生徒たちに頼んで署名をあつめさせたのではありません。生徒を巻き込むことはできない、生徒だけは守る。これが私たちの思いだからです。私たちは、生徒の努力を踏みにじるそのような学校側の姿勢は本当に許せません。

 

「生徒第一」と言っておきながら、生徒がいてほしいと言っている教員を雇い止めにするというのは矛盾しているのではないでしょうか?

 

◆組合員の教員の想い

「子供たちの頑張りを踏みにじるかの様な態度への怒り」今回の団交の私の感想は、これに尽きます。

本校の生徒が、この様な書面を作成し、署名を集めてくれたことに、どれほど彼等の努力があったかは現場で見ている教員なら、直ぐに理解できるはずです。それに対して、教育機関である学校が、この様な態度、暴言を発してきたことに強い憤りを禁じ得ません。

生徒がかき集めてくれた署名を見ると、今でも私は涙が止まりません。そんな生徒たちに、あの様な言葉、態度を取った学園を許しません。

これが今回の団交に対する私の感想です。

 

◆生徒署名の内容

生徒の署名のフォーマットを書き起こしたものはこちらになります。

確かに、高校生が作るものとしては「整ったもの」であり、組合員の教員が指南をしたと感じる方もいるかと思います。

 

しかし、繰り返しになりますが、この署名は生徒が作成してくれたものです。おそらく、ネットなどで様々な署名のフォーマットを調べて作ってくれたものだと思います。もし学校側が言うように組合員の教員が指南をしていたとするならば、それを疑われないために、もっと「高校生らしい」文章を作るように言うとは思いませんでしょうか?

 

その点については、様々な意見があるかと思いますが、生徒の自発的な動きやその力を信じてほしい、私たちがお伝えしたいのはそれだけです。

 

ご理解のほど、よろしくお願いいたします。

 

 

 

「有期雇用の先生に対する不当解雇の解消を求める請願」

 

京華学園理事長殿

京華商業高等学校校長殿

 

【請願趣旨】

・有期専任の教職員に対し、専任への登用を前提として働いてもらっていると有るにも関わらず、一方的に雇い止めをした件

 

・残業代未払いや過労死基準に極めて近い長時間労働を強いられ、専任化の期待を告げられていたため耐えて働いていたのにもかかわらず具体的な説明をせず、雇い止めをした件

 

その趣旨から以下のことを請願します。

 

【請願事項】

  • 雇い止めをした教員に対して雇い止めを中止し、これまで通り働いてもらうこと
  • 雇い止めをする場合は正当な理由を提示し了承を得ること

 

氏名 学年・クラス 氏名 学年クラス
       
       
       

 

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