【京華商業】雇い止め撤回の署名を集めた生徒たちへ「返答は行いません」と冷淡な回答

今年1月から、非正規教員2名への不当な雇い止め撤回に向けて、団体交渉を継続してきました。

京華商業高校では、二人が担任をしていた学年の約9割、約150名の生徒が、自分たちで二人の雇い止めの撤回を求める署名を集めていました。

それに対して、学校は、「現段階では署名に答えない、法的義務はないから」、「生徒の署名には、同じ文字がある、よくごらんなさい」などと、一生懸命署名を集めた生徒たちを侮辱するような許せない対応をしてきました。

私たちは、そのような学校の対応に抗議をするとともに、以下を要求しましたが、またも誠実な回答は返ってきませんでした。

このような学校の対応を私たちは許すことはできませんので、今後も、団体交渉等を継続して戦っていきます。

◆生徒の署名への学校からの正式回答等を要求

学校が生徒の署名を無視することは許せません。私たちは、前回の団体交渉において、以下3つの事項に答えるよう要求しました。

1、生徒たちの署名を誠実に受け取ること

2、その上で署名で求めている生徒たちの要望への「返答」を正式に文書で出すこと

3、学校が生徒たちの署名の内容を受け入れるかは別として、署名という形で意見を申し述べることは正当な行為であることを、生徒たちに伝えること。

署名の内容を受け入れられるかどうかは別として、一生懸命署名集めに動いた生徒へ学校として返答はすべきではないか、無視をすれば、学校に対する生徒の信頼が失われるのではないか、というのが私たちの心配していることでした。

◆「生徒への返答は行いません」という冷淡な対応

それに対する回答が先日学校から来ました。内容としては、以下のようなものでした。これだけの数の署名を集めた生徒へは、何も返答をしないということでした。

1、団体交渉の場で貴組合から提出された署名の写しを拝読し、雇い止めの撤回を求めていると思われる生徒がいることは理解しました。

2、生徒への返答は行いません。

3、貴組合の要求に対応する法的義務はありませんので、対応致しかねます。

学校は「生徒第一」を理念として掲げていますが、生徒の署名には全く答えません。みなさん、学校の対応は矛盾している対応と思えませんでしょうか?せめて、生徒に何らかの回答をすべきではいでしょうか?

◆当時者のコメント

最後に、今回雇い止めを受けた教員からのメッセージをお伝えします。

・署名を集めてくれた生徒の皆さんへ

まず、一人一人にお礼を言うことが出来ず申し訳ありません。こちらでお礼を書かせていただきます。

皆さんが勇気を持って動いてくれたこと、本当に感謝しています。「来年度もいて欲しい」というみんなの気持ちがスゴく嬉しかったです。

しかし、学校は皆さんの署名を誠実に受け取らず、雇い止めも撤回しませんでした。皆さんの気持ちに応えられず、学校の残念な回答をお届けすることしか出来ない事が、本当に残念で申し訳ない気持ちでいっぱいです。

私達はこのように生徒を軽視し侮辱する学校には、健全な教育活動を行うことは不可能であると考えています。したがって、京華商業の心優しい生徒の皆さんの為にもこれからも学校側と戦い続けていくつもりです。

色々本当にどうもありがとうございました。皆さんの活躍をずっと陰ながら応援しています。

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