【文理開成】「(パワハラ音声を)ご披露いただきありがとうございます」鈴木校長の開き直りに抗議します!
6月10日に文理開成高校と第二回団体交渉を行いました。
第一回団体交渉の様子は、こちらのような不誠実な対応でした。
しかし、残念ながら、今回の団体交渉も変わらず以下のように不誠実なものでした。
社会的に発信をしながら、徹底的に戦うしかありません。
◆生徒の保護者を会場から退室させる。
まず、今回の団体交渉には、学校の様々な問題や鈴木校長の対応を不安に感じた、文理開成高校の保護者の方2名が傍聴に来られました。しかし、学校側弁護士は「傍聴は認めない」と強く言い、校長も「そういうことですから。事前の報告もなく来られて非常にショックです。これは法律で定められている会議ですから」となどと言い、保護者を退室させようとしました。結局、保護者2名は「これ以上は時間の無駄です」とおっしゃり、退室せざるを得ませんでした。退室後、校長は「2名は組合に連れてこられたのかもしれない」と言い出す始末でした。
学校のトップである鈴木校長自らのパワハラが問題となっていたら、保護者の方が不安を感じ、状況を知りたいと考えるのは当然ではないでしょうか。以前、保護者の方は、個別に鈴木校長へ話をしたこともありましたが、十分な対応がなかったということでした。
学校として誠意を持って説明すべきと思いますが、誠意のない対応でした。
◆私は理事長を好んでやっているわけではない!?
その後、「理事長という立場は私が好んで持っているわけではない。社会からお願いされ、選ばれてやっているのだ」と鈴木校長から衝撃の一言がありました。あれだけ好き放題に横暴に振舞っておきながら、やりたくてやっているのではないと言うのです。
そもそも、理事長をやりたくないなら今回の問題に早期にしっかり向き合い解決した上で、責任を取り辞めればいいのではないでしょうか。
◆この学校は俺の学校だ!→弁護士の判断に従います。
校長は交渉の中で都合が悪くなると発言をしなくなり、弁護士に発言を促していました。校長は、「こちらの回答は学園が決めた代理人弁護士と私で検討してするもの。私の一存では答えられない」という言い訳をしていましたが、組合員が「いつも、この学校は俺の学校だから全部俺が決められるんだと言っていたではないですか?いつものように自分で決めて回答しないのですか?」と聞くと「そんなこと言っていません」と校長は嘘をつきました。
さらに「生徒にも言っていたし、その録音もある」と追及すると、「言ったかもしれません」とトーンダウンする始末でした。そして、「この場では弁護士の判断に従わざるを得ない」と責任転嫁をしていました。
◆労基署からの是正勧告に関する回答はなし
6月5日に、学校は木更津労基署から、非常勤講師に雇用契約書を交付していないこと、残業代を払っていないことについて、労働基準法違反として是正勧告を受けました。
そのため、私たちは「労働基準法第15条違反に関して是正勧告を受け、組合員の非常勤講師のCさんには雇用条件を書面にて交付したようだが、組合員以外の非常勤講師に関しては交付しないのか」という質問をしましたが、学校は回答をしませんでした。つまり、「是正勧告を受けても学校全体としては改善はせず、雇用条件を書面にて交付せず、違法な状態で先生を働かせています」ということを明言しているようなものです。改善したならば、回答しても問題ないことです。
私たちは、学校全体の改善を求めているのですが、そこについてはいつも回答はありません。組合員以外のことを話さないことで、問題を小さくしよう・隠そうという姿勢が透けて見えます。
◆寮の管理と部活動はボランティアではありません!
4月下旬に行われた第一回団体交渉で「寮や部活動が業務かどうかは今日の指摘を踏まえて改めて検討し書面にて回答します。また、寮の状況に関しては関係者に話を聞き、回答します」と話していましたが、今回の団体交渉では具体的な回答はありませんでした。なにも準備なしに団体交渉に臨んでいるのか?と怒りが湧きました。
前回同様に、「学校側は具体的な指示をしていないから寮と部活動は業務ではなく、労働時間ではない。あなた方が自主的にやったことだ」の一点張りでした。ただし、学校側からは、「部活動に関しては、大会は部活動として承認していたが練習は命じていない」という矛盾した発言もありました。練習もせず、大会だけ出場する部活動など存在するのでしょうか。練習も労働時間ではないでしょうか。
◆パワハラの録音をご披露していただきありがとうございます。
「権利を主張して金をとろうとするやつは地獄に落ちる」、「お前に給料を払っている俺になぜ忠誠を尽くさないのか。バカかお前、アホか、マヌケか」という発言について、パワハラではないかと追及をしたところ、まずSNSで音声を公開したことに関して、「ご披露していただきありがとうございます」と鈴木校長からまさかの開き直りがありました。
また、パワハラ発言に関してはその発言をしたこと自体は認める一方で、「何が問題なのかがわからない」としたうえで平謝りでした。
人権侵害などという意識は全くないようです。追及すると、校長から「じゃあ今ここで私に対して殺すぞって言ってみてくださいよ」と意味不明な発言もありました。
◆非常勤講師への授業数は学校が一方的に決めることができる?
組合員で非常勤講師のCさんは、昨年度から、今年度の授業数を増やすよう再三学校に要請しました。しかし、学校はCさんには一切授業数に関する連絡をしなかったうえ、新学期が始まった4月11日になんの相談もなく授業数が削減されたことを知りました。さらに、学校側は「元副校長(脅迫罪で有罪判決)が授業数の確約ができないことをCさんに伝えた」としていますが、Cさんは元副校長とはほとんど話をすること自体ありませんでしたし、もちろん、その旨を伝えられたこともありませんでした。
「この要望には応えられない」という学校の回答に対し追及すると、「授業数は学校が一歩的に決められるという契約だ」と主張してきました。毎年の担当授業数や、それに連動する収入もそもそもCさんと学校は雇用契約を交わしていません。不誠実極まりない発言。
◆次回団体交渉の日程も決められないの?
団体交渉は学校側は労働実態に関する調査等を十分しておらず、回答も先延ばしばかりのため、平行線で内容の進展はほとんどありませんでした。そのため、近日中に次回の団体交渉の日程を決めるよう私たちは求めました。しかし、学校側は、「調整が必要だ。この場では回答できない」と、明らかに団体交渉を引き延ばそうとしてきました。早期解決をしようという意思が全く感じられません。
このような形式だけの団体交渉をしていても何も物事が進みません。ぜひ、多くの方に、このような学校の問題や交渉の姿勢を知っていただきたいですし、学校の以下の連絡先まで、誠実に改善に向けた対応をするように連絡を入れていただけたら幸いです。
学校法人文理開成学園
文理開成高等学校
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