【橘学苑】「3密」対策の獲得!課題は継続する不誠実な学苑の対応。

橘学苑と昨年12月から団体交渉をスタートして、5月28日に第5回団体交渉を行いました。もはや頑なとさえ思えるほど副理事長と法人担当事務長はまともに交渉に臨む姿勢を示しません。

データや資料の提示など一切ないまま不明瞭な決定を平然と行い続けます。私物化という言葉そのままの、生徒・保護者をないがしろにした経営をしていることを露呈しました。

◆「職員室の三密を防ぐための感染対策改善を獲得!」

新型コロナウイルスの感染拡大下の中でも職員室が三密状態になることが多く、他教室の活用を行う等し、早急に感染対策をするよう求めてまいりました。

その結果、6月からは職員室と図書館に教員を分散させることになりました。前例のない危険な状況の中でこちらの要求が一つ獲得できたことは大きな成果です。

しかしながら、法人担当事務長はこの4月・5月の状況として職員室が三密だったという認識はなかったと発言しています。教員が職員室に集まらざるをえない日や時間帯も把握せず、ろくに確認してこなかったことが浮き彫りになりました。管理職のこの姿勢は、この状況下での学苑の計画性のなさや段取りの悪さ、無策によってのしかかった教員への負担を把握することができないこと、学苑が生徒の心のケアを怠ってきたことにも全て繋がってきます。

引き続き、今後も学苑に対してはコロナ関連による労働問題、労働環境の改善を要求し、努めていきます。

◆「誠実交渉義務違反」

この日、団体交渉が開始される前に、交渉参加人数と傍聴者数についての見解の違いがわかり確認が必要となりました。我々はもちろん、学苑側の代理人も交渉を開始するための歩み寄りを図ろうとしました。

それにもかかわらず、副理事長と法人担当事務長の2人は「それだったら帰ります」「日をあらためましょう。」「今日はやめましょう。」という発言をしきりに繰り返し、荷物をまとめるなどのパフォーマンスを行いました。明らかな団体交渉拒否の姿勢であり、その後、交渉が始まってからも不誠実な態度を露骨に示していました。

1回目から交渉事項としている懲戒処分撤回についても、経営陣は当初の懲戒処分という決定に固執し、歩み寄りもなく、交渉を合意に運ぶ意思を示しませんでした。拒否回答を繰り返すばかりで、我々の質問や主張に対する検討や資料を含めた説明などが十分に行われませんでした。つまり、経営陣の誠実交渉義務違反と言わざるをえません。

◆「恣意的に操作した懲戒処分を頑なに撤回しようとしない不利益取扱い」

もはや、経営陣によるいじめと言えるではないでしょうか。団体交渉事項にあげて交渉している最中にもかかわらず、処分が下りました。2020年2月に処分をくだされましたが、半年以上前の2019年6月の職員会議にて副理事長と学苑長から「しかるべき対応をするように今準備しています。結果については皆様にきちっとした形で報告する。」「いずれわかると思います。お待ちください。」と発言がありました。既に処分ありきで物事が進んでいたということを示す発言であり、この懲戒処分は学苑を私物化する経営陣により恣意的に操作されたいじめそのものではないでしょうか。

懲戒処分を受けた2名のうちA教員については2019年4月にあった学苑関係者や保護者が集まる場において、記録データを残していない学苑の危機管理を危惧してタブレットで記録データを残しました。記録を残されることを嫌がった管理職がA教員に録画を止めるよう命令しました。指示に従わず撮影をしたことが業務命令違反だとして今回の懲戒処分が下されました。さらには学苑が貸与しているタブレットを《調査》という目的でいまだに没収されたまま現在も返却されていません。この間のA教員の業務にも大変支障をきたしています。

命令を聞かなかったということだけを切り取れば、良い行動とは言えません。ただし、録画という行為だけを切り取れば何もおかしな行為ではありません。

この日の交渉では法人担当事務長からは「この時のことを教訓にして、それ以降は学苑として記録データを残すようにしている」という話がありました。

つまり、当時の場面で学苑として記録データを残さなかったということは学苑として間違っていたことを認めており、そもそも業務命令に落ち度があったことにつながります。

業務命令に落ち度があること、Aさんが命令に従わなかったことの両方を鑑みれば、一方的に懲戒処分を受けるのは差別であり、不当であり、いじめとしか感じられません。

学苑側は「教訓として」受け止めることで終わり、教員だけ懲戒処分を受けるというのは不利益取扱いの中でも極めて悪質なものと言えないでしょうか。

◆「次回の団体交渉に向けて」

次回は6月25日で予定しています。
交渉事項は継続しています。
多くの方々に注目していただくこと、ご意見や後押しをしていただくことが大きな力になります。

我々は非正規雇用で働く教員の使い捨て、不当労働行為を許しません。

精神的にもズタズタにされ、雇い止めという不本意な形で現場を離れることになった教員や不当に受けた懲戒処分を撤回するため、間違ったことを正すまで我々は戦います。

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