【#橘学苑】組合活動に対する報復の懲戒解雇無効などの全面勝訴判決を勝ち取りました!
2022年12月22日、横浜地方裁判所で、私学教員ユニオンに加入し、神奈川県横浜市鶴見区にある「橘学苑」の労働環境改善に取り組む組合員に対して行われた懲戒解雇処分などが無効と判断される判決が言い渡されました。
私たちが求めていた内容が全面的に認められる勝訴判決でした。
判決後は、神奈川県庁にて記者会見を行い、多くのメディアにも掲載されました。
橘学苑教員解雇 横浜地裁、無効の判決 給与支払い命じる(2022年12月23日・神奈川新聞)
学校側は控訴し、長期化をさせるという嫌がらせを継続しています。闘いは東京高裁へと続きますが、完全勝利するまで徹底的に闘っていきたいと思います。
以下、これまでの経緯になります。
◆ストライキや宣伝行動に対して報復の懲戒解雇
私たち私学教員ユニオンは、橘学苑内で起きていた、非正規教員の大量退職や長時間労働、残業代不払い等の問題について、学校と団体交渉をしてきました。
学校側は、特に非正規教員の労働問題について改善をする姿勢にありませんでした。私たちは非正規教員の使い捨てによって、生徒への教育の質が劣化していってしまう状況を変えるために、ストライキをしたり、学校の問題を広く社会に知ってもらうために、鶴見駅周辺でチラシをまくなどしました。
このような活動は、労働組合法に定められた「団体行動権」の行使であり、正当な組合活動です。
しかし、学校側はこれらの組合活動を理由として、組合メンバーを懲戒解雇するなどしてきました。これは、労働者の正当な権利を真っ向から否定するものであり、労働組合法違反(不当労働行為)です。
急遽解雇され、組合メンバーは路頭に迷いましたが、諦めず、神奈川労働委員会(労働組合法違反を救済する行政機関)や横浜地方裁判所での裁判を継続してきました。
◆神奈川県労働委員会からの救済命令と全面勝訴
組合メンバーが懲戒解雇されたのは、2021年の3月末でした。その後、1年半以上労働委員会と裁判を継続してきました。本当に困難な闘いでした。
判決前の12/13には、先行して神奈川県労働委員会からも、学校の懲戒解雇処分は労働組合法違反で無効でああると認定され、救済命令が出ました。
労働委員会と裁判所の両方から、学校側は解雇無効の判断をされました。しかし、学校側はそれも認めず、争いを続けています。
組合メンバーは10年以上橘学苑で働くベテランの教員たちであり、指導力もある生徒や保護者からの信頼も厚い教員たちです。
また、組合メンバーは正規教員であり、自身のことだけを考えたら、立場の弱い非正規教員のために声を上げず、一定の安定した生活をしていくこともできたでしょう。
しかし、組合メンバーは毎年のように、担任や部活顧問などが変わる学校では、生徒や保護者との信頼関係の構築や教員同士の連携が困難であり、教育の質が劣化する状況を看過できませんでした。
このようなより良い教育環境を作ろうという志ある教員を敵視し、いじめ、排除する学校の経営体質は早急に改められるべきです。
◆私学教員の皆さん、一緒に今の環境変えませんか?
職場での労働問題を変えたいという方は以下の私たちの相談窓口まで電話・メールにてご相談ください。無料対応・秘密厳守で対応しています。一緒に違法・不当な状況に対して声を上げてみませんか?是正が可能です。
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