4年11ヶ月で雇い止めするのは「無期転換したくないから」「それが学校のルールだ」という「安田学園」へ団体交渉申入れ!
本日、安田学園中学校・高等学校(https://www.yasuda.ed.jp/)に団体交渉の申し入れを行いました。
問題は、非正規教員への不当な雇い止めが主たるところです。
非正規雇用労働者の雇用の安定のために作られた法律である、5年働いたら無期雇用になれる「無期転換ルール」(http://muki.mhlw.go.jp/)を真っ向から否定し、MAXの4年11ヶ月働かせた上で非正規教員を使い捨てにする学校の対応は、違法・不当な行為で許されません。
団体交渉の申し入れの際には、4年11ヶ月で雇い止めするのは「無期転換したくないから」「それが学校のルールだ」などと理事長からの発言もありました。
ぜひ、皆さん、ご支援・ご協力をお願いいたします。
◆当事者の想い
私は2014年4月に非常勤講師(非正規教員)としてこの学校へ入職し、以後、本日まで4年11ヶ月勤務して参りましたが、今年2月中旬に、突然一方的な雇止め通告を受けました。
学校の主張は、「口頭や雇用契約書で今年度末で雇用契約は終わりと前々から伝えていたのだから正当だ」というものですが、私は口頭でそのようなことを言われたこともありませんし、雇用契約書を渡されたこともありませんでした。
納得ができない私は、雇い止め理由を書面にて出すように求めましたが、学校は上記の理由を繰り返すだけでした。
そのほか、授業単位でしか給与がでないため、授業の準備や試験、講習、採点作業等には賃金が払われません。1限と6限などで授業が組まれることもあり、間の時間も業務をしているにも関わらず、対価の支払いはありません。
私は、合理的理由を挙げることもできず、単に5年ルールでの無期雇用への転換を回避するためだけの雇止め通知には怒りしかありません。こじつけたように言う後付けの理由も、「聞いているはず」とか「机上に雇用契約書を置いた」とか、具体的な証拠となるものは一切ありません。
学校が、「5年ルール」(5年以上働いたら無期雇用への転換ができる法律)を知ったうえで法の成立趣旨を無視し、「学校のルールだから」と4年11ヶ月で人を切っていい法律なんだという都合のいい解釈をすことを私は許すことができません。
このようなやり方で、多くの講師たちが泣き寝入りしています。業界全体に広がるこのような現状は変えなければなりません。どうぞ皆様のお力をお貸しください。
◆要求事項
1、雇い止め理由の開示及び雇い止めの撤回・無期転換
(1)貴学園は、4年11ヶ月雇用して働かせた上で、今年2月になって急遽雇い止めを行ってきましたが、その雇い止め理由を書面にて回答してください。
(2)速やかに、雇い止めを撤回して来年度も雇用を継続するとともに、無期雇用へ転換してください。
2、時間外労働
(1)非常勤講師は、授業1コマに対する対価しか賃金が支払われていませんが、授業外業務が多大にあり、それを授業外に行っていますので、それらを労働時間として認めてください。
(2)今後は、できる限り、空き時間なく授業時間を詰めて時間割を組むようにしてください。
(3)客観的な労働時間の把握のために、文科省・厚労省も義務化しているタイムカードを非常勤講師にも導入してください。
3、休憩未取得
法定通り、休憩を1日1時間ないし45分、自由時間として取得できる環境を整備してください。
4、未払い賃金
(1)過去2年間分遡って、休憩未取得分、授業前・授業後及び休日出勤分の未払い賃金を法律通り1分単位で支払うとともに、今後改善してください。授業コマ単位での給与支払いで、それ以外の業務の賃金が支払われていません。