【安田学園】非常勤講師に関する定額(低額)使い放題の「奴隷契約」の実態

第一回団体交渉では、安田学園のおかしな人身拘束術も露呈しました。

これは多くの非常勤講師が苦しんでいることです。もし他校でもこのような状況に苦しんいる先生方がいらっしゃれば私学教員ユニオンにご連絡下さい。

この状況を普通だと思ってはいけません。

◆安田学園流「1,8ルール」という「奴隷契約」

安田学園では、1月中旬に翌年度の時間割希望表が配布されます。次の年は何曜日に、または何時から出校できるかの希望を聞くのです。しかし、この希望には多くの制約があります。

・1限目から出勤すること。

・土曜日も毎週授業があること。

・担当時間の1.8倍の時間を出講可能とすること。

・希望条件を出さないこと。

・(1日空けて差し出しても)1時間しか授業が入らない日があること。

 

具体的には、週10時間の授業が欲しければ、週18時間の空き時間を差し出せということなのです。

1月に希望を出し、勤務時間がわかるのは早くても4月の第2週、そして年に何回も時間割変更が行われます。要するに、週18時間が1年間拘束されているのです。そのような状態であるにもかかわらず、給与は週10時間しか払われません。

 

たとえば、月曜日は1限・4限・6限と授業が入ります。

1限終了の9:30から4限開始の11:40までは授業がありません。

4限終了の12:30から6限開始の14:15までは授業がありません。

しかし、この授業のない時間には、時間割変更や打ち合わせのための呼び出しがあります。

これでも学校は拘束はしていない、授業をしていないから自由時間だというのです。

ではなぜ先の例の月曜日の場合、1日に3コマの授業ならば1限~3限としないのでしょうか。これがたまたま月曜日だけというのではないのです。

◆非常勤講師を人として扱わない

非常勤講師の先生方は、1コマから2コマの空き時間ができるような時間割が組まれています。要するに週6日真っ白な状態で、1年間すべてを安田学園に出しなさいということを暗示しているのです。そういう学園の要望に従順かつフレキシブルに対応できる先生は使いやすいので雇用の継続をします、という脅しです。他所との兼務兼業は校長からの許可が必要と、就業規則(第19条)にはあります。

 

「非常勤講師は正社員にしてやる試用期間だからなんでも言うことを聞け、気に入らなければいつでも切れるんだ」という奴隷的感覚で人を雇っているのであるならば大きな間違いです。

非常勤講師は定額(額)使い放題の、都合のいい学校の使い捨ての駒ではないのです。

 

非合理的で不可解な身分階層の創出は、なにも産み出しません。

これはすでに歴史が証明し、多くの先人たちが反省をして「いま」があるのです。

 

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