【京華商業】雇い止めされた教員の成果を学校PR・生徒募集へ都合よく利用
京華商業では、専任教員(正規雇用)と同じく担任や部活といった学校の基幹的な業務を行っていた「有期専任教員」(1年更新の非正規教員)が不当に雇い止めをされた件について、団体交渉・裁判で撤回を求めて戦っています。
そんな中、京華商業は、ホームページで、雇い止めされた教員が頑張って作り上げた部活を学校PR・生徒募集に活用しています。
担任も部活も任せて「専任になれるよ」と期待を持たせて働かせておいて、自分たちの都合1つで一方的に雇い止めにし、その一方でその非正規教員が作った成果は生徒募集のための学校PRに都合よく活用する、こんなことが許されて良いのでしょうか?
京華商業に限らず、多くの非正規教員の方が、このような学校からの理不尽な扱いに我慢をされていると思います。
ぜひ、一度、労働相談・情報提供をお寄せください。一緒に、この業界全体に広がる理不尽な問題を改善しましょう。
【当事者の想い】
私が行ってきた手話同好会に対することに焦点を絞って、話を綴らせて頂きます。
聴覚障害を持った生徒がいたことがきっかけで手話を学び、その後、聴覚障害者の友人も出来ました。彼らとの話の中で出てきた「もっと手話が広まって暖かい世界になるといいね」という考えに共感し、京華商業の学内冊子のエッセイに手話の話を書かせて頂きました。その想いが届いたのか、当時、部員がいなかった手話同好会の顧問となり、水泳部・柔道部と並行して、生徒へ自分なりに一生懸命、手話を伝えて参りました。
文化祭に向けて、手話歌「にじいろ」と手話劇「白雪姫」をみんなで作成し、その映像は数名の先生方から高く評価を頂き、学校説明会でも流して頂きました。学校の広報にも大きく貢献出来たと嬉しく思い、このまま働き続けていけると、とても期待しました。
また、手話の検定に関しては、自分でDVDを購入し、自分自身が検定を持っている経験を活かして指導を行い、数名の生徒に合格をしてもらうことが出来ました。次年度はさらに上の級を取得してもらう為に、更に頑張ろうと思っていました。
しかし、学校からは一方的に理由なく、雇い止めを強行されてしまいました。
校長先生に雇い止め理由を聞きに行ったときも、部員を1ヶ月で15人まで増やすなどこれまでやってきた事を伝えましたが、聞く耳を持って頂けませんでした。それどころか、団体交渉では「能力のない・雇い止めされても仕方ない教員」とレッテルを貼られ、あたかも学校にとって何もプラスにならない人間だと言われ続けてきました。
しかし、今年度になり学校のホームページには上記のような記事がありました。
一方的に雇い止めをし、「手話同好会で行ったことは何も評価しない」という姿勢でいたはずの学校が、私と生徒が一生懸命作った手話歌や手話劇を今でも尚、学校PR・生徒募集の材料に使っている事にとても強い憤りを感じました。
評価しないと言うことへの矛盾。都合の良い部分を利用されているようで大変心外です。
今でも生徒と一緒に手話を学び、手話の奥深い世界を広めていきながら、生徒と劇などを作り上げていき、生徒の将来の為に検定を取得してもらいたいという気持ちは抑えられません。