【橘学苑】経営陣が身を切ることなく開き直り「納得できなくてもいい」雇い止めを強行
橘学苑と昨年12月から団体交渉をスタートして、3月19日に第4回団体交渉を行いました。
今回も副理事長はじめ学苑経営陣は、学苑の私物化や不明瞭な決定、教職員をモノのようにしか扱わない姿勢、生徒・保護者をないがしろにしている考えを露呈しました。
今年度末での雇い止めを通告されている非正規雇用で働く教員の雇い止めを絶対に撤回するために、私たちは諦めず戦っていきます。
◆不可解な雇い止めの決定であり不当な行為
雇い止めを宣告されている常勤講師(非正規雇用)のD先生の当該教科では専任(正規雇用)になったばかりの先生が今年度で辞めるにもかかわらず、専任以上の働きをしてきたD先生が専任になることはおろか常勤講師契約すら更新しないことは非常に不可解です。
そして、未だ決まっていない当該教科常勤講師の枠もあるといいます。なぜ実績や貢献、生徒保護者からの信頼を積み重ねてきたD先生の契約を更新してはいけないのか、説明を求めましたが合理的なものはありませんでした。
◆学苑経営陣が身を切ることなく雇い止めをすることで補填
D先生を専任にできなかったり、新たに契約更新できない理由として学苑経営陣は「報道のせいで生徒数が減った」、「職場の給与確保」を挙げました。
それに対して、我々は「報道については労働者の責任ではない」「報道されて話題になるようなことをしてきたのは誰だ」「まずどの企業もすることは役員報酬カットだがあなたたちはカットしたのか?責任も取らず何をしているのか?」「学苑のお金を自分たちのお金だとでも思っているのか。」などと問いました。
学苑経営陣は役員報酬カットは一切行わず、さらにはこの一年間保護者や生徒の前に一切現れず、不誠実な姿勢を示し、保身のために多額の費用を使って外部機関に委託をしたり顧問弁護士を増やしてきました。さらには年度途中に「仲良し人事」で60代の教育顧問を1人増やしています。
学苑経営陣が行ってきたことに大きな疑問と矛盾を感じざるを得ません。
◆労働者や生徒保護者が「納得できなくてもいい」というのが学苑経営陣の本性
学苑経営陣の発言は4回の交渉を通して終始こちらが求めている内容とはズレた回答しか返ってこず、学苑経営陣の主張に納得できないことを伝えると学苑経営陣からは「納得できなくてもいい」という信じられない発言を受けました。
納得する以前に受け入れてもらう努力や姿勢すらそもそもないことが明らかとなりました。
D先生はこれまで職場で再三、自身の評価内容を求めているにもかかわらず、学苑から一切返答はなく、我々に対しても誠実な姿勢を感じることはできませんでした。
学苑経営陣は、生徒や保護者はもちろん労働者の人生や学苑の未来など到底考えられない体質であることは明らかです。6年間で退職した100人以上の教職員の多くがこのような体質の経営陣によってどんな傷を負って辞めていったのかは想像に難くありません。
ブラックな経営陣による、教員・生徒・保護者への被害や犠牲をこれ以上生むわけにはいきません。
◆悪意しか感じられない学苑経営陣の横暴
我々は第一回の交渉から何度も、雇い止めされることはおかしいということ以前に、D先生に対する学苑経営陣の見解や判断内容を聞いてきました。
しかしながら議論が噛み合いません。
学苑経営陣は決まり文句かのように「法に触れていない。契約だから。」、「経営権、人事権はこちらにある。政策として行なっている。あなた方にいちいちそこまでいう必要はない。」、「説明したところで反論してくるから(説明しない)」などの不誠実な発言がありました。
要するに、そもそも学苑経営陣は交渉の土俵に立っておらず、事実上拒否しているとしか思えません。そして時間切れを狙って強行する思惑なのは明らかです。
結局、核心となる部分として、D先生と比較対象となる専任に引き上げられた方との違いを学苑経営陣は説明できません。
現場に興味はなく見ていないのだから当然です。
学苑は「総合的な判断」で雇い止めをしたと言いますがが、その判断材料すら答えられない始末です。政策とは名ばかりで説明もできないようでは中身がない政策であることは明らかです。
学苑経営陣は都合が悪くなると我々に信頼関係の構築を促してきます。
その一方で、学苑は教員の大量退職問題へのちゃんとした説明を求める生徒を警察に通報したことに対して自分が通報したのではないと嘘をついたり、人事権のない法人担当事務長がなぜか人事の質問に即答したり、保護者生徒に対して「ガーガー騒いでいる人たち」と侮辱したり、我々はちゃんとした説明を求めて交渉しているにもかかわらず、「納得できる説明をしなくても良い」と切り捨てたりするような姿勢の学苑経営陣と今更信頼関係を築くのは困難です。
◆次回の団体交渉に向けて
次回は近日中で調整しています。
交渉事項は継続していますが、年度末というタイムリミットが迫っています。
多くの方々に注目していただくこと、ご意見や後押しをしていただくことが大きな力になります。
我々は非正規雇用で働く教員の使い捨てを許しません。
雇い止め撤回に向けて全力で立ち向かいます。