【#つくば開成学園】スクーリングに関する「不正行為」を一部認めました!

はじめまして。私は私立通信制高校の「つくば開成学園」を休職中のFと申します。私は、つくば開成学園が行っているスクーリングに関する不正行為等の問題を認めさせるために、私学教員ユニオンの組合員になりました。

先日8月29日に第一回団体交渉が行われました。今回はその第一回団体交渉の報告をさせていただきたく思います。

◆そもそも通信制高校のスクーリングとは?

通信制高校は、全日制高校とは制度が大きく異なり、必要な教育活動として高等学校通信教育規程第2条で①レポート(添削指導)、②スクーリング(面接指導)、③試験の3つが定められています。

このうち、スクーリング(面接指導)というのは、教師が生徒に対面で指導することを指します。高等学校において1単位を取得するうえで必要なスクーリング(面接指導)の時間数は高等学校学習指導要領総則第1章総則第2款5(1)で以下のように決められています。

・国語,地理歴史,公民及び数学に属する科目→50分×1回

・理科に属する科目→50分×4回

・保健体育に属する科目のうち「体育」→50分×5回

・保健体育に属する科目のうち「保健」→50分×1回

・芸術及び外国語に属する科目→50分×4回

・家庭及び情報に属する科目並びに専門教科・科目→50分×2〜8回(各教科・科目の必要に応じて)

例えば国語科の「現代の国語」の単位を1単位取得するためには、50分間×1回のスクーリング(面談指導)が必要になります。

このスクーリング(面接指導)を適切に行っていない通信制高校が後を絶たないことが、文部科学省の調査でも明らかになっており、社会的に大きな問題となっています。2016年に、通信制高校の一つであるウィッツ青山学園高等学校が土産品購入の釣り銭計算を「数学」、バス内の映画鑑賞を「国語」のスクーリング(面接指導)として認めていたことは、メディアで大々的に報道され、世間にも社会問題として認知されました。

 ◆つくば開成学園牛久本校と守谷学習センターにおける、スクーリングに関する不正行為

つくば開成学園の牛久本校とサテライト施設の一つである守谷学習センターでは、私が行った自身の担当教科のスクーリング(面接指導)に対し、別教科のスクーリング(面接指導)をやったものとして登録させられたり、やってもない自身の教科のスクーリング(面接指導)をあたかも自身がやったものであるかのように登録させられるということが日常的に行われていました。
つくば開成学園の牛久本校と守谷学習センターの多くの教員が同様のことを経験していると思います。今回の第一回団体交渉を経て、

学校側は、つくば開成学園の牛久本校と守谷学習センターで、ある科目のスクーリング(面接指導)を別科目のスクーリング(面接指導)を行ったものとして登録する「不正行為」が行われていた事実を明確に認めました。

この不正行為は高等学校学習指導要領総則第1章総則第2款5(1)に違反した明らかな法令違反です。

この不正行為を認めさせたことが、今回の団体交渉の非常に大きな成果の一つです。学校側は、この不正行為は「試験前、受験前にのみ行われていたものであり、常習的に行っていたものではない」と弁解しています。しかし、少なくとも、毎年、年二回の試験前、年一回の受験前に行われていたのであれば常習的に不正行為を行っていたということは明白です。

学校側が認めたこの不正行為は、生徒に対する教育の質の低下に直結します。この不正行為が行われている状況では、例えば生徒が公民科の「現代社会」の科目を履修していたとしても、なんと一度もその「現代社会」のスクーリング(面接指導)を受けることなくその単位を認定し、卒業させてしまうということがあり得てしまうのです。これは、絶対に看過してはいけない問題です。

学校側は、先述したようにこの不正行為を「試験前、受験前にのみ行われていた」と主張していますが、私は、試験前・受験前(そもそも学校側が言う「試験前・受験前」がどれくらいの期間を指しているのかまったく明確ではありません)に限らず、不正行為を日常的にやっていることを確認していました。

また、まったくスクーリング(面接指導)を受けていない生徒(例えば、ただ学校に来てトランプで遊んでいた生徒)に対しても生徒が特定の時間に学校に滞在していたという理由で、学校側がスクーリング(面接指導)をやったこととして登録させていたことも私は確認しています。次回の団体交渉ではその点を追及しようと思っています。

◆不正はあったけど組織的不正はない!?原因は現場教師??

上記の不正行為に対し、その原因として学校側は、「担任がスクーリングの実施状況をちゃんと把握できていなかったから」と主張しています。

さらには不正行為の原因は担任に限らず、「各先生方、科目の先生方とか担任の先生方にかなり頼ってきた部分があってそういうなかでこのルーズな運用が生まれてそれが学校では把握できなかった」、「(不正行為を)学校側は指示していない」、「他の科目を登録することは明らかに不適切であるが、防止できなかった」と学校側は述べており、不正行為の原因のすべてを、すべての現場の教員に押し付けています。

そのうえで学校側は「校長は把握していなかったので、不正はあったけど組織的不正ではない。」と明確に述べました。これは、「経営陣は知らなかった」「不正請求問題は板金塗装部門の問題」などとして、現場の労働者に不正行為の責任を押し付けたビッグモーターの不正とまったく同じ構図です。

 私は2022年12月に、自身が行った担当科目のスクーリング(面接指導)を別教科のスクーリング(面接指導)として登録させられたことを、守谷学習センターの上司に抗議したところ、「牛久本校でこうやっているんですよ!できないなら私がやりましょうか!?」と叱責を受けています。不正スクーリングが組織的不正であることは言うまでもありません。

◆表に出さないデタラメの通信教育実施計画

通信制高校では、高等学校通信教育規定第4条の3で、校長が「通信教育実施計画」を作成し、それを「生徒に対して、あらかじめ明示するものとする」と定められています。

ところが、つくば開成学園では、生徒に対して通信教育実施計画が明示されていません。これは明らかな法令違反です。教員である私は、なんと今回の団体交渉に際して初めてつくば開成学園の通信教育実施計画を見ました。

その内容を見ると、通信教育実施計画に記載されているスクーリング(面談指導)に関する内容は、実際に行われているスクーリング(面接指導)の内容とは全く異なるものでした

そもそもつくば開成学園が実際に行っているスクーリング(面接指導)の実態は、学習指導要領の解説にあるようなスクーリング(面接指導)や、文部科学省「高等学校通信教育の質の確保・向上のためのガイドライン」(以下「ガイドライン」と記載)にあるようなスクーリング(面接指導)のあり方とはかけ離れています。

つくば開成学園のスクーリングの実態は、学習指導要領解説や「ガイドライン」で記されている「計画的・体系的な指導」ではまったくなく、自習監督に近いものです。少なくとも私が在籍した牛久本校と守谷学習センターでは、特定の時間の教室に教科担当の教員がいさえするだけで、その教科の教員がその教室にいた生徒にスクーリング(面接指導)を行ったものとして登録していました。

自習監督に近いこのような学校側の「スクーリング」のあり方は、明らかに本来のスクーリング(面接指導)とは全く異なるものです。学習指導要領解説や「ガイドライン」にあるような「計画的・体系的な指導」を生徒に行う責任を学校側は放棄しています。

それにも関わらず、学校側はあたかも計画的・体系的なスクーリング(面接指導)を行っているかのように通信教育実施計画に虚偽の記載をしています

今年度のつくば開成学園の通信教育実施計画では、例えば、「体育Ⅰ」のスクーリングは2023年度のたとえば7月には、7月3日、7月7日、7月21日に行うことが通信教育実施計画には書かれていますが、実際には7月14日の一回しか行われていません。団体交渉における指摘を経て、

学校側は、「計画的・体系的」なスクーリングがつくば開成学園において十分にできておらず、つくば開成学園が出している通信教育実施計画のスクーリング(面接指導)に関する内容の計画通りにつくば開成学園の教育が行われていないことを認めました。

次回は学習指導要領解説や「ガイドライン」にあるようなスクーリング(面接指導)と、つくば開成学園が実際に行っているスクーリング(面接指導)のあり方がかけ離れている点について、さらに追及していきたいと思います。

◆おわりに

私は、様々な困難を抱える生徒のために働きたくて通信制高校であるつくば開成学園の教員になりました。しかし、そこでの教育の実態は、生徒が生きていくために必要な教育を学校側が自ら不正を行って蔑ろにするようなものでした。

先述したことですが、スクーリング(面接指導)を不適切に行っている通信制高校は後を絶ちません。私は、つくば開成学園だけでなく、通信制高校の業界全体を改善するために、そして通信制高校を必要とするすべての生徒のために、声を上げることを決意しました。どうか、応援をよろしくお願いいたします。

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